見た目はそっくりな野菜であるキャベツやレタス。
しかし、味や歴史的な発生を見ていくと2つの野菜は大きな違いが見つかります。
味と用途の違い
まず、味に大きな違いがあります。
キャベツは甘味がメインの野菜ですが、レタスはフレッシュさなどが売りの野菜です。調理方法や味わい方も大きな違いが見つかるでしょう。
サラダを例に挙げると、キャベツはそのままでサラダにするには固すぎます。キャベツの千切りを作って、トンカツの隣にのせる人は多いですが、キャベツをそのままサラダに使う人は多くないでしょう。キャベツはサラダにするには固すぎる野菜だからです。
しかし、レタスは生で食べることでそのフレッシュさを味わうことができます。
また、火を加えた状態では2つの野菜に違いが見られます。
キャベツは火を通すことでしんなりして甘味を増しますが、レタスはフレッシュさが失われ、独特な苦みが残ります。こうした理由でサラダなどそのまま食べるならレタス。火を使った炒め物や煮物には甘味を増すキャベツがいいでしょう。
植物として全く違う2種類
どうして見た目が似ているキャベツとレタスはこうも調理すると性質が変わってしまうのか?それは2つの野菜がまったく違う種類だからです。
料理をあまりしない人はキャベツも野菜も同じ種類の植物に見えます。しかし、2つの野菜はそれぞれ、アブラナ科とキク科の植物です。
アブラナ科のキャベツはヨーロッパが原産と言われており、ケルト人によって野菜のケールを改良して生まれました。
レタスはキク科の植物で地中海沿岸から西アジアに渡ってもともと分布していた野菜種を人間が食べやすい味に改良していったのが始まります。
歴史的な発生を見ても、キャベツとレタスは大きくことなっているのです。今でこそ、スーパーで同じ野菜コーナーに売られているキャベツとレタスですが、日本に入ってきたのはキャベツが大正時代、レタスが明治時代です。
2つの野菜は日本の食卓に並ぶにも歴史的な違いが生まれているのです。
キャベツとレタスの違いは植物の専門家がわかるアブラナ科とキク科の違いのほかに歴史的な発生や日本への伝来、調理方法の活用など様様な違いがあります。
自分の作りたい料理に応じて、キャベツやレタスを使いこなすことが重要な課題です。
違いポイントまとめ
- キャベツはアブラナ科、野菜のケールを改良して生まれた植物。火を通した炒め物に向いている。
- レタスはキク科、もともとあった野菜種を食べやすい味に改良した植物。サラダなど生で食べるのに向いている。
キャベツとレタスの食材の違いを十分に理解し、あなたの料理にぜひ活用させましょう。