ウインナーとソーセージとハムとフランクフルトとベーコンの違い

普段何気なく食べているソーセージやウインナー。朝食だけではなくおつまみや鍋の具にと大活躍です。

しかしどんな材料で、どんな製法なのかを問われたら正確に答えられますか?割と混乱しがちですよね!

それぞれについて詳しくみていきましょう。

目次

ソーセージはウインナーでフランクフルト?

ウインナーもソーセージもハムもベーコンも、塩漬けした肉を使用している点は共通しています。

どれも保存食として作られ始めたところも同じですが、その後の製造過程が異なってきます。

ソーセージはドイツが有名です。ドイツに行くと多種多様な色や形をしたソーセージに驚くかもしれません。一説には1000種類以上とも言われています。

基本的には牛・豚・羊等をひき肉にし、塩・コショウ・スパイスを混ぜて腸詰めしたものを言います。Sau(牝豚)とSage(セージというスパイス)を使用するからその名が付いたという説が有名です。

ソーセージはヨーロッパの地名を冠したものが多く、ウインナーもまさにその中の1つ、種類を表したものなのです。

豚肉と牛肉の塩漬け肉を腸詰したもので、「ウィーン風の」という意味になります。しかしウィーンではそれをフランクフルトを呼ぶそうです。ややこしいですね。

ハムとロースハムは違う

ハムは塩漬けした豚のもも肉をブロックのまま燻製し、さらにボイルしたもの。本来はボンレスハムがこれに該当します。日本では薄切りにされたものが多く、ちょっと本場とは違いますよね。

豚のロース肉を使用して作るロースハムの方が売り上げも多いかもしれません。これは日本独自の呼び方なので、海外では通用しない可能性が高いので注意してくださいね。

ちなみに海外のスーパーで「ham」とあったら豚のもも肉、そのもののことです。筋肉にも腿にハムストリングスという名前の部位がありますね!

脂肪分が多いベーコン

ベーコンは豚のバラ肉を塩漬けにし、熟成したのち低温で燻製したものです。バラ肉を使っているだけに脂肪分が多いのが特徴です。

この他にも肩肉を使った「ショルダーベーコン」、ロース肉を使った「カナディアンベーコン」が有名です。

脂肪分が高いことから、人口に対する肥満率が高いアメリカでは一時売り上げが落ちた時期もあったようです。(ベーコンの脂肪分よりもっと全体的な食生活を気にするべきでは…?と思いますが…)

日本ではベーコンも薄切りにしていますが、これも厚めに切って焼くと濃厚な旨味がたまらない一品になります。高脂肪でも食べたくなる気持ちになってしまう食べ物であることは間違いないでしょう。

各種の違いを見てきましたが、ひき肉だったりバラ肉だったりと保存食としての役目ではなくなった現代では、カロリーが気になる食べ物ではあります。

しかし風味や出汁としても味わい深いものなので、適量を守り様々な味を楽しみましょう。

違いポイントまとめ

  • 「ソーセージ」は基本的には牛・豚・羊等をひき肉にし、塩・コショウ・スパイスを混ぜて腸詰めしたものの総称。
  • 「ウインナー」はソーセージの中の1つの種類。豚肉と牛肉の塩漬け肉を腸詰したもので、「ウィーン風の」という意味の名前。
  • 上記の「ウィーン風の」ソーセージをウィーンでは「フランクフルト」と呼ぶ。
  • 「ハム」は塩漬けした豚のもも肉をブロックのまま燻製し、さらにボイルしたもの。豚のロース肉を使用して薄くスライスした「ロースハム」は日本独自のもの。
  • 「ベーコン」は豚のバラ肉を塩漬けにし、熟成したのち低温で燻製したもの。

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