春雨(はるさめ)とビーフンの違い

春雨とビーフンは細長い麺のような形状をしており見た目は似ていますが、この食材の違いは色々あります。

目次

春雨の原材料と製造方法

春雨の発祥は中国で、原材料は「緑豆、じゃがいも、さつまいも」といったでんぷんを元に作られている食品です。これらのでんぷんと水を合わせた生地を細長い麺の状態にした後、熱湯の中で茹でて乾燥させて作られています。

でんぷんを元にして作られているので食感がなめらかで、サラダや春巻き、煮物、スープ、和え物などの料理で使用されることの多い食品です。中国では「粉条(ファンティアオ)」や「粉絲(フェンスー)」と呼ばれています。

一般的には水やお湯で戻した後に加熱して使用しますが、水で戻さず、乾燥したままで油で揚げると白くなってかさが増えるため、皿の上に敷きその上に料理を盛って使用することもあります。

インスタント食品にも使われており、低カロリーなので女性などにも人気が高く、様々な味付けの商品が発売されています。

ビーフンの原材料と製造方法

ビーフンの発祥も中国で、原材料にはうるち米を使用したライスヌードルの一種であり、中国では「米粉」と書きます。

製造方法は精米したうるち米を挽いて米粉にした後に水を加えて練った生地を作り、小さな穴が沢山開いた金型から押し出して麺状に加工し、乾燥させて作られています。

ビーフン発祥の地では小麦の生産量が少なかったため、小麦ではなく米を原料にしたライスヌードルが日常的に食べられていました。日本では乾燥状態の物が売られていますが、産地では乾燥させる前の物も売られています。

中国、台湾、ベトナム、タイ、インドネシア、マレーシア、シンガポール、フィリピン、ミャンマーなどの地域でよく利用されている食品です。

本来は米の粉のみから作られていましたが、近年は米以外のとうもろこしのでんぷんであるコーンスターチなどを使用して製造された物もあります。

食べ方は、ぬるま湯にしばらく漬けたり、熱湯で茹でて柔らかくして使います。スープに入れたり、肉や野菜、エビなどを加えて炒め「焼きビーフン」として食べることが多く、中国では油で揚げ、ふくらませたものを料理の付け合わせとして利用することもあります。

違いポイントまとめ

  • 「春雨」は、緑豆、じゃがいも、さつまいもなどのでんぷんを元に作られており、サラダや春巻き、煮物、スープ、和え物などの料理で使用されることの多い食品。
  • 「ビーフン」は原材料にはうるち米を使用したライスヌードルの一種。近年は米以外のとうもろこしのでんぷんであるコーンスターチなどを使用して製造された物もある。スープに入れたり、肉や野菜、エビなどを加えて炒め「焼きビーフン」として食べることが多い。

この2つの食材は原材料の違いはあるものの、同じでんぷんで作られた食品でアジアの様々な地域で使用されている食品であるということが分かります。

春雨もビーフンも乾燥している食品なので、長期保存が可能なので便利ですし、様々な料理に使用することが出来ます。また、両方とも製造過程で熱処理されているので消化がいいことも特徴の一つです。

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