日本人はカレー好きな人が多いですね。家庭によってその味に違いがあるほど、もはや「おふくろの味」と言ってもいいほどの存在になっています。
そんなカレー好きが生じて人気があるのがカレーうどんです。
うどん屋に行けば、たいていどこの店でもカレーうどんがメニューの中にあるでしょう。しかし、カレーうどんのほかにカレー南蛮の存在があることをご存じでしょうか。
「どちらも同じカレーででしょう。」と言う答えが返ってきそうですが、実は全然違う食べ物なのです。
実は麺が違う
一説に寄れば、カレー南蛮には小ネギでなはく、長ネギを使用しているといった説もあるようですが、これらの違いはそれだけではありません。
実は麺に違いがあるのです。麺が違うと言えば、うどんの硬さや太さに違いがあるのか、あるいは地域によって違うのかという疑問がわいてきそうですが、大きな違いはうどんか蕎麦かということなのです。
カレーうどんはその名の通りうどんを使用しています。しかしカレー南蛮は、うどんではなく蕎麦を使っているのです。いわばカレー蕎麦です。
しかし「カレー蕎麦って本当においしいのだろうか?」と思う人がいるのも不思議ではありません。
蕎麦には独特の風味があり、うどんと違って個性が強い麺なのでカレーと合うのだろうか?と思いがちですが、食べてみると意外にカレーと蕎麦もマッチしておいしいのです。
「南蛮」というキーワード
南蛮という言葉の語源が外国からきているので、そこにも何かヒントがありそうです。
日本では香辛料やネギなどを使った料理に南蛮と名付けているものが多いのもそのためです。特に外国から入ってきた食べ物ではなくても、そのように呼ばれているものもあります。
ですからカレー南蛮も蕎麦を使っているという理由だけではなく、長ネギを多く使用しているといった説もあっているのでしょう。カレーうどんは玉ねぎを使っていることが多いですね。
カレー南蛮は地域によってうどんを使用しているところ、蕎麦を使用しているところにもわかれますし、注文時に「うどんにしますか?蕎麦にしますか?」と聞かれる場合があります。はっきりとした違いの判断は難しそうです。
しかしいずれにせよ、カレー好きの日本人にとって、カレーうどんもカレー南蛮も人気メニューには変わりがなく、これから先も愛され続ける食べ物として受け継がれていくことでしょう。
自分のお気に入りのお店を探して日本全国食べ歩きの旅も楽しそうです。地域によって素材や味、食べ方にも変化が見られ、また新たな発見ができるかもしれません。
違いポイントまとめ
- 「カレーうどん」はうどんにカレー汁をかけた料理。玉ねぎが入っていることが多い。
- 「カレー南蛮」は蕎麦にカレー汁をかけた料理。うどんを使う場合もある。長ネギが入っている。