フランス料理など洋食に使う「コンソメ」と「ブイヨン」。
スープや煮込み料理には欠かせないものですが、この違いは何でしょう?
目次
コンソメはブイヨン?
この2つは仕込み方が違います。
まず「ブイヨン」は牛肉、鶏肉、魚、またはそれらの骨やすじ肉などにセロリ、玉ねぎ、 にんじんなどの香味野菜、香辛料を加え、時間をかけてうま味を煮出し、こして使います。
料理やスープのベースとして使われることが多いです。日本でいう、出汁ですね。
一方「コンソメ」は「ブイヨン」にさらに野菜や肉を追加して煮込んだ物です。「コンソメスープ」はブイヨンをベースにしたスープということですね。
語源と「ブロス」
「ブイヨン」はフランス語です。英語圏では「ブロス」、イタリア語圏では「ブロード」と言います。
イタリア料理における「ブロード」は、使用する材料により肉のブロード、魚介のブロード、野菜のブロードに大別されます。
ブロードはブイヨンとは異なり、そのままスープ料理として提供されることがあります。
ブイヨンは『煮る』という意味の“ブロス”が語源なのに対し、コンソメの語源は『完成する』という動詞に由来します。
けれども、市販品の固形コンソメやブイヨンキューブという呼び方は商品名というだけで、内容的にはほとんど同じ、メーカーによって多少風味の差があるくらいです。
違いポイントまとめ
- 「ブイヨン」は牛肉、鶏肉、魚、またはそれらの骨やすじ肉などにセロリ、玉ねぎ、 にんじんなどの香味野菜、香辛料を加え、時間をかけてうま味を煮出し、こして使う、スープや料理のベース。日本の出汁に相当する。
- 「コンソメ」はブイヨンにさらに野菜や肉を追加して煮込んだ物。